NEDO国際エネルギー消費効率化等モデル事業/焼結クーラー排熱回収設備モデル事業 インド RINL社Vizag 製鉄所向け「焼結クーラー・排熱回収設備」完成

2014年8月1日

当社は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)殿から委託を受け、国際エネルギー消費効率化等モデル事業として行っていたインド国営Rashtriya Ispat Nigam Limited(RINL)社向け「焼結クーラー・排熱回収設備」の設置を完了、このほど実証運転を行いました。
この設備は、排熱利用による省エネルギー・CO2ガス削減等を目的に、RINL社VIZAG製鉄所にある2系列の焼結設備を対象に設置されたもので、当社の優れた省エネルギー技術をNEDO殿のモデル事業として、インドに初めて導入したものです。
本設備の焼結排熱回収ボイラーにて回収した蒸気を用いて発電することにより、当製鉄所全体で使用される電力(約280MW)の約6%をまかなう事が出来ます。

<参考> 想定省エネルギー量:原油換算 約34,000toe/年
     想定温室効果ガス排出削減効果:約104,000t/年(炭酸ガス換算)

本設備の完成に伴い、RINL社Mr. Sri P. Madhusudan CMD(マドゥスーダン社長)の主催により、7月30日、同製鉄所にて竣工式が開催され、日本側からはNEDO殿の 植田理事と当社梅澤代表取締役が出席、インド側からは鉄鋼省(ジー・モハン クマール)次官の他、鉄鋼関係者多数が参加されました。
また、同日、設備建設や試運転の成果を報告するプロジェクト・技術セミナーと設備見学会が、インド国内の主要な製鉄会社、コンサルタント並びに在インドの製鉄他日系企業等関係者約200名の参加を得て盛大に開催され、活発な質疑が行われると共に、出席者からは焼結工程での排熱回収発電を初めてインドで実現した当社のエンジニアリング力及び、完成までリーダーシップを発揮されたRINL社、NEDO殿に対し、讃辞が贈られました。
日本(経済産業省)及びインド両政府のサポートを得て、焼結クーラー排熱回収設備事業を成功裡に立ち上げたことで、当社は、「世界の鉄鋼業並びに地域社会の発展と地球環境の保全に貢献する」というミッションのもと、今後ともインド国内の鉄鋼メーカーへの普及を推進し、同国におけるエネルギー事情の改善と鉄鋼業の発展へ貢献してまいります。

以 上

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焼結設備の冷却機から出た高温の排気ガスを、蒸気として回収する設備です。この蒸気は、発電用として利用することもできます。さらに、排熱を焼結鉱生産のための熱源として再利用すれば、焼結機の生産性を向上させることも可能です。

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