日本製鋼所向け第4世代厚板コールドレベラを納入

2017年2月7日

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【写真1】納入した第4世代厚板コールドレベラ
 
 
スチールプランテック株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:半澤巌)は、このほど、株式会社日本製鋼所(本社:東京都品川区、代表取締役社長:佐藤育男)室蘭製作所向けに第4世代厚板コールドレベラを納入し、客先にて稼働式が執り行われました。
本設備は、顧客の主力製品の一つである各種鋼板の矯正を、従来のプレス矯正からローラレベラ矯正に変えることにより、より高い平坦度と製品品質の均一性を確保するとともに、矯正時間の大幅な短縮により、生産効率を大きく向上させることを目的として導入されました。
本設備の厚板コールドレベラには、当社のオンリーワン技術である「ダイナミッククラウン方式第4世代レベラ+ロール個別駆動方式」が採用され、多様な鋼板の矯正に最適な設計を付加した設備となっています。
本設備の導入により、プレス矯正でしか対応できなかった肉厚材に対して、矯正時間を大幅に短縮しながら、一般鋼板と同等の平坦度の矯正を実現しています。
また、レベラ内のいかなる機械的な変形を瞬時に補正するダイナミッククラウン制御により、鋼板の全長・全幅にわたって均等な矯正加工が可能となり、平坦度の向上や生産効率の向上だけでなく、製品品質の均一性の向上を実現しています。
当社の第4世代厚板レベラは、コールドレベラ及び熱処理レベラとして採用され、平均的な矯正反力容量が5,000tonから7,000tonと、第3世代までのレベラと比較すると、約3倍の矯正反力容量をもっており、より厚ゲージ、より高強度材の矯正に大きく貢献しており、加速冷却を伴う造船用厚鋼板、ラインパイプ用大径高強度鋼管素材、また、焼入処理を施す超高強度鋼板や高硬度耐摩耗鋼板といった炭素鋼素材だけでなく、ステンレス二層鋼や異種複合材等、その適用範囲を拡大してきております。
当社は、これまで40基を超える厚板レベラを納入、国内トップシェアのほか、世界市場でも主要メーカーとして多くの顧客から高い評価を得ています。
とくに、最先端の技術性能を持つ第4世代厚板レベラは、すでに18基の実績を持ち、日本を含む東アジアや欧州、北米、南米、インド等全世界の主な製鉄会社に納入され、大いにその実力を発揮しています。
当社は、今後も、先進的高機能材の進展に対応できる高い機能・性能を持った矯正機の開発に努め、顧客の様々なニーズにお応えしてまいります。
以上
 
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【写真2】稼働式の模様
 

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厚板レベラ

スチールプランテックが1998年に開発したSuPerLeveler™は、厚板工場で生産される鋼板(6-50mm厚)の平坦度を向上させる設備です。矯正中にレベラ(水平精度を高める下地調整材)に発生するたわみを、剛性無限大制御によって完全に補正します。これによって、従来のレベラでは安定しなかった、TMCP鋼板、焼き入れ鋼板といった矯正反力を必要とする鋼板の矯正が可能になります。

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