Project 01

SuPerLeveler™の導入が高付加価値鋼板の自社生産を実現する

「従来設備の高能力化を図り、一方でエネルギー消費量、CO2の発生を低減するために、より薄く硬い板を求める」という時代のニーズに対応するSuPerLeveler™。フィンランドの鉄鋼メーカRautarrukki社はこの設備を導入することにより自社の製品販路を拡大し新規顧客の開拓に成功しました。

硬い鋼板を平坦化するSuPerLeveler™

硬い鋼板を平坦にするのは技術的に困難と言われていましたが、SuPerLeveler™は、自動ロールギャップ補正制御とダイナミッククラウン制御という剛性無限大化技術により残留応力を減らしながら平坦度を向上させることを実現しました。Rautarrukki向けにカスタマイズされたSuPerLeveler™の場合、剛性無限大化技術に加えロール駆動方式の変更でさらに矯正能力を向上させ降伏応力1300MPaで板厚30mmの高強度材の矯正が可能になりました。一方、残留応力低減と言う意味では200mm幅に細く分割した時に発生する材料の曲がりの量を10メートルにつき平均12.5mm→平均2.5mmと1/5に達することが数値的に確認されました。

高付加価値鋼板の自社生産を
実現

SuPerLeveler™を導入するまでは、Rautarrukkiはレベラ工程だけを他社に委託していましたが、要求レベルに合う鋼板が生産できなかった場合は返品されることもあったという問題を抱えていました。 しかし、SuPerLeveler™の導入により自社で高水準のレベリングが可能になり他社への委託料がなくなることでコストを下げることにも成功しました。

顧客開拓・他社との差別化に
成功

SuPerLeveler™を導入したRautarrukkiは残留応力のない平坦な板の生産性を上げ、厚板の付加価値を高めることに成功しました。また、新規顧客の開拓で販売量を増すとともに、硬い鋼板を生産することが可能となり他社との差別化を実現しました。

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