Project 02

CALの急速冷却技術/CGLのメッキ付着量制御技術とCSC独自の操業技術との結合が最高級の鋼板を生む

スチールプランテック製のCAL/CGLは日本の鉄鋼会社が志向するさまざまな技術要求を満たし、主に自動車の外板に用いられる高品質の鋼板を生産するために導入されています。「より付加価値の高い製品へ」と、市場が高級鋼化を志向する中、台湾のChina Steel社(以下、CSC)はスチールプランテック製のCAL/CGLを導入し、世界の主流鉄鋼メーカとしてのステータスをさらに強固にしています。

鋼板の急速冷却を可能にする技術

より一層の軽量化を志向する自動車の外板に用いられるハイテン(高張力鋼板)やデュアルフェイズ鋼板といった高い強度があり軽い特殊な材質の板をつくる場合は、板を急速冷却できる技術が特に重要です。そのために、今回の冷却設備の一部には炉内の水素の濃度を高く上げることで冷却スピードを上げる手法を用いています。現在、スチールプランテックはCSCに5本のラインを納めていますが、この技術はかつて同社ラインのリバンピング(過去に納品した設備の改善更新)の際に採用されたものです。

CSC独自の操業技術にあわせるカスタマイズ

CSCは、それぞれの鋼中成分に適した冷却速度を自社で保有しています。スチールプランテックは、この独自の操業技術や生産プロセスにあわせてCAL/CGLをカスタマイズし、CSCが要求する冷却速度を実現し、品質ニーズに応えることに成功しました。

鉄鋼メーカーとしてのステータスを向上

スチールプランテック製のCAL/CGLの導入によってCSCは本格的に自動車の外板製造に参入を果たし、新規顧客も開拓しながら順調に販売を積み重ねています。特に要求水準が高くこれまで納入実績がなかった日系自動車メーカーからも受注をすることができ確実に効果を上げています。販売の増加、そして日系自動車メーカーからの受注という製鉄メーカーとしてのステータスは CSCとスチールプランテックの技術力を組み合わせることで向上しています。

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