Project 03

環境対応型電気炉ECOARC™の導入により、電力原単位を30% 削減

エネルギー効率に優れ、環境に優しいスクラップ予熱型電気炉ECOARC™。鉄筋棒鋼を主力製品とするタイ国のUMC Metals社(以下、UMC)もECOARC™を導入し、「生産コストを下げて競争力を高める」という課題を克服しつつあります。

使用電力量を抑え、コストを削減する予熱技術

ECOARC™は、鉄を溶かす過程で捨てていた排ガスの熱エネルギーを再利用し、スクラップを予熱することで少ないエネルギーで溶鋼を生産することを可能にするスチールプランテックの独自技術を用いています。これに拠り使用電力量を抑えて生産コストを低減化し、またCO2の排出も削減しています。

タイ特有の問題もクリア

タイ国内で消費されるスクラップは日本のスクラップと異なり薄物が多く非常に軽量で容積が大きく、また裁断されていない長尺広幅物が多く含まれている為、ハンドリングに困難が予想されましたが、直近に納入した海外向けECOARC™で発生した同様の問題の解決策を設計に反映したことで、スムーズな立上、操業ができました。また、操業ができない休止工事期間もUMCのスタッフとスチールプランテックのスーパーバイザーがアイデアを出し合い協議を重ね効率的な工程を組むことで短縮することができました。

より競争力の高いメーカーへ

ECOARC™の導入によってUMCは生産コストの低減化を達成し、タイ国内でもより競争力の高いメーカーへと成長を遂げることができました。また化石燃料を用いて電気を生みだすタイ国内において意識が高まりつつある環境問題への取組みにいち早く対応することができました。

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