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環境対応型高効率
アーク炉(ECOARC™)

スチールプランテックが独自に開発した「ECOARC™」は、革新的な技術を随所に採用した環境対応型高効率アーク炉です。金属材料を溶解する際に発生する白煙や悪臭を解消する高度なスクラップ予熱技術を備えるなど、将来的な環境負荷にも対応しています。さらに、従来の電気炉よりも高い生産性を実現する溶解技術も備えています。

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2024年1月26日
大阪製鐵大阪事業所 堺工場向け 環境対応型高効率アーク炉「ECOARC-light™」を受注

ソリューション

生産コスト削減

  • 100 kWh/t

    電力原単位削減

  • 1.5 %

    出鋼歩留向上

  • 1.0 kg/t

    電極原単位達成

ECOARC™の導入により、大幅な生産コストの削減が可能となり、短期での投資回収と収益性の向上が期待できます。
予熱装置の設置により、初期コストは増加しますが、生産コストの大幅な削減と収益性の向上により、短期投資回収の実現と収益力向上による高い投資リターンを享受することができます。
ECOARC™の驚異的なパフォーマンスにより、導入後、直ちに投資回収を実感できます。

※グラフ 年産100万t規模

お客様の声タイ・UMC Metals社 (2012年) Schroer工場長
「現在、高層建造物に使用する鉄筋棒鋼を製造しています。ECOARC™という強力な武器を手に入れたので、タイ国内の中でも生産コストが低いメーカーになりました。今後、さらに国内シェアを拡大していきたいと考えています。」

環境負荷低減

  • 30 %

    地球温暖化ガス削減

  • 0.1 ng-TEQ/m3N

    DXN排出量

  • 40 %

    ダスト排出量削減

ECOARC™を導入することで、環境負荷の大幅な低減が可能となります。

  1. 1地球温暖化ガス削減
  2. 2DXN排出量 0.1ng-TEQ/㎥N
  3. 3ダスト排出量40%削減
  4. 4通電時騒音 15dB低減
  5. 5フリッカーレベル40%低減
  6. 6スクラップ予熱での白煙・悪臭の解消

カスタマイズ

ECOARC™導入に当たり、既存設備を流用することが可能です。これにより初期導入コストを大幅に抑えることが可能となります。

  1. 1建屋設備の流用
  2. 2給電設備の流用
  3. 3電気炉基礎の流用
  4. 4水処理設備の流用
  5. 5その他補機の流用

納入実績

since 2001 6

納入先 容量 稼動年
  • アジア・オセアニア
  • トピー工業 / 豊橋製造所 日本 200t 2014
  • UMC Metals タイ 70t 2012
  • 東国製鋼 / 仁川工場 韓国 120t 2010
  • JFE条鋼 / 仙台製造所 日本 130t 2008
  • JFE条鋼 / 姫路製造所 日本 140t 2005
  • 岸和田製鋼 日本 70t 2001

技術情報

高効率溶解技術

予熱シャフトと溶解室が直結し、スクラップが常に溶鋼から予熱部まで連続して存在しているため、高温排ガスによる直接のスクラップ予熱が可能です。

これにより、スクラップの高温予熱が可能となり、大幅な電力原単位の削減が実現しました。
溶解室は密閉構造を採用しており、溶解中の過剰な空気の侵入を抑制します。
これにより、高温予熱時のスクラップ酸化を防止しています。

スクラップの溶解はフラットバスの状態で行われます。このため電極原単位が大幅に改善されます。
また、フリッカーレベルも低位に安定し、フリッカー補償装置が不要、もしくは低容量の補償設備での対応が可能となり、設備投資費用を抑制することができます。

GREEN STEEL TECHNOLOGY

排ガスダクト系に排ガス燃焼室と急冷室を設けることで、DXNの分解ならびに再合成を抑制しています。これにより、DXN排出量0.1ng-TEQ/㎥以下を実現しています。
DXNに限らず、悪臭・白煙の元になる揮発性物質の分解も行うため、白煙・悪臭の発散も防止できます。

炉の密閉構造により排ガスが希釈されないため排ガス中のCOガスを燃料として使用でき、燃料ガス消費量が低減されます。
フラットバス操業のため、アーク通電時の騒音が大幅に低減されます。
電力原単位の低減により電気消費量が低下し、発電に伴う地球温暖化ガスの削減にも寄与します。