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シフティングリバース
圧延機

従来の3Hiリバースミルは、素材(ブルーム、ビレット)をマニピュレータを用いて横移動させ、次パスカリバーに送り込み圧延します。それに対して、シフティングリバースミルは、素材をその場に留めたまま、圧延機を次パスカリバー位置にシフトさせて圧延することができます。これによって、取回しによる素材の傷やねじれの発生を防止することができます。また、各1名のマニピュレータ操作要員を前後に必要としていた従来の圧延機に対して、シフティングリバースミルではターナを配置することによって完全自動化を実現します。

ソリューション

シフティングリバースミルの特徴

(1)圧延パスごとに圧延機が自動シフトしてロールカリバーとパスラインを一致させます。

  1. 1圧延材の横移動が無いため、製品曲がり、表面傷の抑制ができます。
  2. 2圧延材の移動装置が不要であり、テーブル幅も最小化でき、設備全体がコンパクトになります。

(2)圧延パス回数の選択に自由度が有ります。

  1. 1圧延サイズ・形状に合わせて圧延回数が任意に選択できます。
    H-Vシフティングリバースミルで2~12パスの圧延回数から、Hシフティングリバースミルで、2又は4パスの圧延回数から選択
  2. 2圧延1ペアのロールから数サイズの圧延が可能なチャンスフリー圧延に寄与できます。

(3)形替え時間の短縮の工夫がなされています。

  1. 1ロールペア内において、サイズ・形状毎の専用孔形を準備することで、サイズ範囲ごとに寸法・形状の形替えが容易にできます。
  2. 2予備ハウジングとの交換台車式によるハウジング交換、及びロール交換の自動化により形替え時間の最小化を行っています。
  3. 3ガイドはあらかじめガイドホルダーにセットし、そのホルダーごと一括にて交換可能となっています。
    オンライン・オフライン共にホルダーのシフト機構によりガイド位置変更が可能となっています。

(4)圧延装置の自動化及び、要員の省人化が可能です。

パス毎にスタンドが移動し専用孔形にて圧延するため、ラインを止めての圧延機移動及びロール隙の調整が無くなり、すべて自動運転が可能になり調整員の省人化ができます。

品質向上

圧延材の横移動を無くし、直線圧延を可能とすることで、製品曲がりやねじれ・表面傷を抑制することができます。
従来の3Hiリバースミルからの更新で、ミルの高剛性化が可能なため、製品の寸法精度向上が可能です。

納入実績

since 1991 4

納入先 容量 稼動年
  • アジア・オセアニア
  • 特殊鋼メーカー 台湾 2000
  • 特殊鋼メーカー 日本 1998
  • 特殊鋼メーカー 日本 1997
  • 特殊鋼メーカー 日本 1991

技術情報

完全自動化

ブルーム&ビレットのリバース圧延及び素材ハンドリング(転回)を完全自動化しています。

チャンスフリー圧延
H-Vコンビネーション圧延

Hスタンド及びVスタンドのシフティングスタンドをH-V配置し、リバース圧延することにより最適カリバー配置によりチャンスフリー圧延と ツイストフリー圧延が可能です。

[チャンスフリー圧延]
ロール交換することなく、多種類のサイズの圧延が可能
H-Vパスにて1サイズ、H-V-V-Hパスにて1サイズ圧延。
1ロールファミリーにて最大4パス、又ガイド位置変更との組み合わせで、最大8サイズの生産が可能となります。