Steel Plantech RECRUIT 2022

RECRUIT 2022
エントリー
入社8年目
プロジェクトエンジニア
⽣産⼯学部

CAREER 8年間の軌跡

1年〜3年目

ダイナミック、かつ繊細。
新しい環境での出会い。

機械設備の総重量 約800t

中途採用で入社し、1年目は前職の経験を生かしつつ、わからないことは当時のPM(※)を質問攻めにすることで知識を補いました。そして2年目には据付SV(※)、試運転SV(※)として新機種に取り組むことになります。

手掛けた厚板シャーリング設備ですが、最大板厚50mm、最大切断幅4,680mmに対応でき、メイン設備だけでも総重量約130tと非常に大きなもので、これまで扱っていたものとのスケールの違いに驚かされました。

これらを担当するうちに、前職では業種の棲み分けがあってかなわなかった社内の機械設備やシステム担当者、そしてお客さまなどとの新しい出会いを経験することができました。

※PM=プロジェクトマネージャーの略。プロジェクト全体の統括責任者のこと。

※SV=スーパーバイザーの略。現場指導員のこと。

転職の1つの理由としては、色々な業界を回った中で製鉄が最も面白いと感じたからです。スケールの大きさもさることながら、求められるスペックがとてもシビアなのです。本設備における50mmの鉄板を切断できる刃や、千数百度の高温下で問題なく稼働するセンサーもそうです。

こうした優れた技術・技能を持つメーカーに出会えること、使っていただけるお客さまと直接関わり合えること、そして社内外の仲間と継続して一つの案件に取り組み、達成していく充実感は他では得難いものだと思います。

さらに最終製品に要求される高い精度を生む、優れた設計思想を目の当たりにし、エンジニアリング業務の重要性を肌で感じることができたプロジェクトでした。

5年〜7年目

刺激と困難が
隣り合わせの海外案件。

製作した機器 100台以上

入社5年目で経験したのは、当社とスチールプランテックインディア(SPI)とで協業を推し進めた案件です。バングラデシュの冷延メーカーへ圧延機などの複数設備を納入しました。

私はアシスタントPMとして、1年の多くをインドで過ごし、購入品など資材や物品の担当として従事していました。

特に納⼊直前にはメンバー全員で現地のアパートを借り、購入や納品などの際はインド⇔バングラデシュを含めた各都市との間を飛行機で飛び回りました。24時間、英語のみで⽣活することの⼤変さを実感させられました。

海外プロジェクトは思うように進まないことも多く、現地メーカーからの購入品が要求される仕様を満たしていなかったり、金額交渉にも大変苦労した記憶があります。

この後に経験した台湾でもそうでしたが、国が違えば人々の考え方も根本から異なることが多いと学びました。今までの常識が通用するとも限りません。そんな環境で多くを学び、そして鍛えられたと思います。

しかし他国の文化に触れると同時に、⽇本を外側から⾒ることができる良い機会でもあります。海外滞在中は、新しい食事に出会える楽しみもあり、自ら進んで現地文化と接点を持つようにしています。

6年〜8年目

「常に先頭に立って闘う」姿勢で、
プロジェクトを牽引。

500mの製造ライン

入社6年目、海外⼤型案件で初めてPMを経験しました。台湾のメーカーへ、圧延機を納入するものです。

この案件はCOVID-19という未曽有の苦境の中、入国制限や水際対策(隔離期間による足止め)によって手続きに時間を要したり、人件費等で追加の経費が発生し、その交渉に苦労しました。

また本設備は、お客さまのニーズに対応するため、当社独自の新技術を導入しました。そのため納入に至るまで難しい場面も多々ありましたが、関係者の努力もあり、より高い生産性を実現できる見通しです。

とにかく自分が矢面に立ち、最前線で闘うこと。それが責任者としての努めだと⾃覚できた重要な案件でした。それは優劣を決める「戦い」ではなく、困難などに打ち勝つための「闘い」だったと考えています。

コロナ禍で、心が折れそうになるほどの苦労もありました。そのたび社内、メーカー、そしてお客さまにも助けられ、「何とかするんだ」という前向きな姿勢を貫き通すことができました。

良い設備を納めるには、自分⾃⾝の判断・考え⽅・所作に責任を持ちながら、チームメンバーが付いてきやすい闘い方をしなければならない。そして、なるべく楽しんで仕事をしよう。そう心に誓い、無事ファーストコイル(※)到達まで導くことができました。

※ファーストコイル=初めての製造品のこと。

8年目の現在これから

プロジェクトマネージャーは、オーケストラにおける指揮者のような存在だと言えるのではないでしょうか。

始まりから終わりまで全体を想像し、状況を都度把握しながら、リーダーシップを発揮し適材適所で推し進めていく。そしてメンバー全員にプライドと責任をもって業務を遂⾏してもらい、最高の仕事へと導く。それが、大きなやりがいだと考えます。

私も、プロジェクトが始まった段階で据付までを考えて、頭の中で設計図を描くようにしています。そうすると、ある程度道筋ができて、付随するさまざまなパターンをシミュレーションできる。立場がそうさせるというのもありますが、想像を膨らませていくことが自分はとても面白く、好きなのです。

また当社のようなプラントエンジニアリング企業は、鉄鋼という社会インフラをさらに下支えする、まさに縁の下の力持ち。そのプロジェクトマネージャーになれば、鉄を作る全ての工程を俯瞰して見られるため、その業務は常に「なるほど!」という新しい発見にあふれています。

“将来の夢”というほど⼤それたものではありませんが、トラブルや壁にぶつかっているチームメンバーから「この⼈に聞けば、何かしらの⽷⼝が⾒つけられる」と思ってもらえるプロジェクトマネージャーになっていきたいです。