Steel Plantech RECRUIT 2022

RECRUIT 2022
エントリー
入社10年目
機械設計(プラントエンジニア)
機械創造工学課程

CAREER 10年間の軌跡

1年目

初めてのプロジェクトが
世界最大規模!

当時世界最大級の出力 約10,000t

入社して最初に携わったのが、国内厚板レベラのプロジェクト。厚板レベラとは、厚みのある鉄板を平坦に矯正するプラントです。

当時は海底を掘削し、油を採集する需要が世界的に高まっており、油を海底から地上へと引き上げる鋼管をつくるため、厚板のニーズが高まっていました。こうした背景のもとつくられたのが当時、世界最大出力を誇る厚板レベラでした。

私は上司をサポートする立場で設備内の設計の一部や、構造解析などを担当。仕事の一連の流れや進め方、お客さまや現場とのコミュニケーションの基礎を学びました。

入社してすぐは、右も左もわからない状態でした。しかし、それはお客さまにとっては関係ありません。とにかく一生懸命仕事に取り組みました。おかげさまで大きな失敗はなく、プロジェクトは無事終了し、当時のスタッフやお客さまとは今でも良好な関係を続けられています。

また、このプロジェクトで製作した厚板レベラは当時世界最大級の装置で、操業開始時には新聞などでも取り上げられました。改めて自分がやっているのは、社会に与えるインパクトが大きいダイナミックな仕事なんだなと実感しました。

3年〜5年目

国を超えても、
コミュニケーションは大切。

海外滞在期間 6ヶ月間

最初のプロジェクトの終了後、徐々に広い範囲を任せてもらえるように。そんなタイミングで参加したのが、初めての海外プロジェクトです。インドにおける厚板レベラの設計・製作に携わりました。このプラントの特徴は、高温の鋼板を矯正することで、硬い鋼板が比較的低コストで製造できる点。

当時、経済の成長が著しかったインドでは橋や高層ビルが次々と建設されていました。そのような建築物に使われる鋼板の需要が高まっているという背景のもと、プロジェクトは開始。最初は先輩も同プロジェクトに参加していましたが、最終フェーズの性能調整では、設計責任者として立会いました。

初めての海外長期滞在工事で、現地での試運転ではインドに6ヶ月間滞在しました。このプロジェクトで苦労したのが、プラントに関する基本知識があまりないお客さまとのコミュニケーション。とにかく資料をつくって、ひたすら説明。現場の担当者から、その上のマネージャーまで、密接なやりとりが必要な仕事でした。お客さまは一枚岩ではありません。鍵となるのは、誰に、何を話すことが有効かを見定める力だと思いました。

大変ではありましたが、言語を超えたコミュニケーション力を鍛えられました。また、食事や言語など日本とは違う文化の中で苦労することもありましたが、今思い返すと本当にいい人生経験だったと感じています。

8年〜9年目

リーダーシップとマネジメント、
どちらが欠けてもダメなんだ。

世界最大級張力 125t

入社8年目、ハイテン用テンションレベラを製作するアメリカのプロジェクトに参加しました。ハイテン用テンションレベラとは、自動車の素材となるような薄く硬い鉄板を矯正する設備です。自動車の軽量化ニーズに貢献するため導入が決定しました。

このプロジェクトでは設計主担当とプロジェクトマネージャーを兼任するという立場で参加。設計をマネジメントする仕事に加えて、材料の発注や納期の管理などの仕事も任されることとなりました。今まで行ってきた技術的な対応だけではなく、より大きな視点でプロジェクト全体を管理する立場として、新たな気づきを多く得ることができました。

人を率いていく立場に必要なのは、リーダーシップだけだと思っていました。しかし、設計主担当・プロジェクトマネージャーとして、自分以外の人に動いてもらうことが必要になった中で、単純にお願いをする、人を引っ張っていくだけではうまくいきません。

チームメンバーのモチベーションを上げながら引っ張っていくリーダーシップ力と、技術力と経験に基づいた正しい判断を重ねていくマネジメント力。この二つのバランス感覚が重要であることを、このプロジェクトを通じて学びました。

10年目の現在これから

現在は仕事を受注するための、見積設計を中心に行っています。見積に必要なのは、お客さまのニーズをヒアリングする力と、技術的な引き出しです。

入社してすぐの新人時代には目の前の設計のクオリティだけに意識が向いているところがありましたが、多くのプロジェクトを通じて、お客さまのロジックや市場動向など、より大きな視点での「良い提案」を考えられるようになりました。お客さまが本当は何を求めているのか、本当のニーズは何なのか。時には、お客さまの頭の中にある機器ではなく、技術を組み合わせた新たな機器を企画することもあります。

鉄鋼市場は常に変動していますが、そのような新たな挑戦がマーケットの可能性を拡大していくと考えています。国内だけではなく、世界中の多様なニーズに対応するために、新たな技術への挑戦を続け、世界中のさまざまな課題を技術力で解決していきたい。そんな大きな目標に向かって、鉄鋼業界をリードしていく気概が当社にはあります。

世界を舞台に付加価値が高いプラント設備を実現していくため、自分自身も技術的な引き出しが多いエンジニアになっていきたいです。