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テンションレベラ

熱延鋼板、冷延鋼板、ステンレス鋼板、アルミ板、銅板、特殊材料板などの材料を矯正して平坦度を向上させ、最終製品として仕上げる装置です。矯正対象材の範囲は、板厚が0.05mm〜8.0mm、板幅が300mm〜2300mm、降伏強度が50MPa〜1500MPaです。1970年から独自の試験装置によって各種材料のテストが実施され、理論構築と実機の納入が繰り返されてきたテンションレベラ。製品を現在までに全世界に194台も納入したスチールプランテックは、テンションレベラのトップメーカーです。

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2023年6月6日
「METEC 2023」で技術論文を発表予定 スーパーハイブリッドレベラ・スリッターラインの技術を世界へ

ソリューション

品質向上

最適なロールレイアウトと独自に開発したウェットシステムを備えています。そのため、鋼板の表面に押し傷の少ない高品質の製品を製造することができます。

品種拡大

  • 0.05~8.0 mm

    板厚

  • 300~2300 mm

    板幅

  • 50~1500 MPa

    降伏強度

現在、エンドユーザーのニーズは多岐にわたるため、矯正対象材料は様々なものがあります。スチールプランテックは、多種多様な材料・仕様に対し最適なテンションレベラをご提供いたします。

生産量拡大

世界最速レベルであるライン速度1340mpm用のテンションレベラをこれまでに納入したことがあります。また、ライン速度1000mpn以上のテンションレベラに関しては、6台の納入実績があります。

納入実績

since 1965 194

代表的な実績

納入先 容量 稼動年
  • アジア・オセアニア
  • 各社 日本 計100台以上の納入実績、日本国内のシェアは圧倒的No.1
  • POSCOなど 韓国 13台
  • 宝山鋼鉄など 中国 13台
  • 中国鋼鐵 (CSC)など 台湾 13台
  • ニュージーランド、オーストラリア、バーレーン、タイ、ベトナム、インド
  • 北米
  • National Steel アメリカ CGL用テンションレベラ 1999
  • California Steel Industries アメリカ CGL用テンションレベラ 1992
  • DNN カナダ CGL用テンションレベラ 1992
  • 南米
  • CSN ブラジル ETL用テンションレベラ 1979
  • ヨーロッパ・中東
  • Arcelor Mittal Liege ベルギー CALスーパハイテン用テンションレベラ 2014稼動予定
  • ThyssenKrupp-AST イタリア SUS用テンションレベラ 2001
  • ELEGRI トルコ CGL用テンションレベラ 2001
  • Acerinox スペイン SUS用テンションレベラ 2000
  • Nippon Steel ロシア CGL用テンションレベラ 1979
  • アフリカ
  • Mabati ケニア CGL用テンションレベラ 2000

技術情報

テンションレベラロール ヘルパー駆動技術

ステンレス用、アルミ用、特殊材料用のテンションレベラでは、押し傷防止のためにウェットレベリングを行うことがありますが、材料が柔かい場合および表面品質が厳しい場合は、ロールスリップ防止のために、板と接触するロールを駆動させる必要があります。
テンションレベラの小径のロールを駆動する技術を保持しているのはスチールプランテックだけです。
テスト機の各種材料の試験から得られたロール配置技術と、このヘルパー駆動技術他の差別技術により、現在国内のテンションレベラはスチールプランテックのみが対応しています。

ステンレス材料用テンションレベラのウェットレベリング技術

最終製品の表面品質が特に厳しいステンレス材料用テンションレベラでは、押し傷の発生が最大の問題でした。
この問題解決のため、日本のユーザーと共同でこの技術の開発を行い、実機化を実現いたしました。
これは現在、アジア地区のステンレス用テンションレベラのスタンダードとなっております。

高伸率制御を可能にした、ブライドルロールの機械式駆動技術

差動減速機を使用し、主モータと伸率モータの2台のモータにて、個別駆動に対して30倍~50倍の伸率制御精度を得られる駆動装置です。
特に、超高速のラインや表面品質の高い用途のラインには、この技術が使用されております。

超高速テンションレベラ技術

従来の最高速度は1,200mpmでしたが、それを超える世界最速レベルのライン速度1,340mpmのテンションレベラを、2006年にJFEスチール / 東日本製鉄所(千葉)向けに納入いたしました。

超高張力能力を持つテンションレベラ

1986年新日鉄住金 / 光地区向けに、当時最大の50t張力のテンションレベラを納入いたしました。
現在は1,500MPaのスーパーハイテン材用のテンションレベラとして、世界最大レベルの張力100t(世界最高クラス)のテンションレベラを製作中です。

残留応力低減、反りの安定化のためのマルチロールユニットを持つテンションレベラ

アルミ用、銅用のテンションレベラでは、その用途により次工程の条切り、エッジング、チップ状への加工のため、残留する応力の低減が必要となります。
このために開発されたのが マルチロールユニットを持つタイプのテンションレベラです。

メンテナンス性向上のため、上フレーム反転式のテンションレベラ

スチールプランテック製のテンションレベラの特徴のひとつとして、上ロール交換を目的に 上フレームが180度反転することが可能です。
これは他社製にはない、当社独自の技術です。