技術情報
テンションレベラロール ヘルパー駆動技術
ステンレス用、アルミ用、特殊材料用のテンションレベラでは、押し傷防止のためにウェットレベリングを行うことがありますが、材料が柔かい場合および表面品質が厳しい場合は、ロールスリップ防止のために、板と接触するロールを駆動させる必要があります。
テンションレベラの小径のロールを駆動する技術を保持しているのはスチールプランテックだけです。
テスト機の各種材料の試験から得られたロール配置技術と、このヘルパー駆動技術他の差別技術により、現在国内のテンションレベラはスチールプランテックのみが対応しています。
ステンレス材料用テンションレベラのウェットレベリング技術
最終製品の表面品質が特に厳しいステンレス材料用テンションレベラでは、押し傷の発生が最大の問題でした。
この問題解決のため、日本のユーザーと共同でこの技術の開発を行い、実機化を実現いたしました。
これは現在、アジア地区のステンレス用テンションレベラのスタンダードとなっております。
高伸率制御を可能にした、ブライドルロールの機械式駆動技術
差動減速機を使用し、主モータと伸率モータの2台のモータにて、個別駆動に対して30倍~50倍の伸率制御精度を得られる駆動装置です。
特に、超高速のラインや表面品質の高い用途のラインには、この技術が使用されております。
超高速テンションレベラ技術
従来の最高速度は1,200mpmでしたが、それを超える世界最速レベルのライン速度1,340mpmのテンションレベラを、2006年にJFEスチール / 東日本製鉄所(千葉)向けに納入いたしました。
超高張力能力を持つテンションレベラ
1986年新日鉄住金 / 光地区向けに、当時最大の50t張力のテンションレベラを納入いたしました。
現在は1,500MPaのスーパーハイテン材用のテンションレベラとして、世界最大レベルの張力100t(世界最高クラス)のテンションレベラを製作中です。
残留応力低減、反りの安定化のためのマルチロールユニットを持つテンションレベラ
アルミ用、銅用のテンションレベラでは、その用途により次工程の条切り、エッジング、チップ状への加工のため、残留する応力の低減が必要となります。
このために開発されたのが マルチロールユニットを持つタイプのテンションレベラです。
メンテナンス性向上のため、上フレーム反転式のテンションレベラ
スチールプランテック製のテンションレベラの特徴のひとつとして、上ロール交換を目的に 上フレームが180度反転することが可能です。
これは他社製にはない、当社独自の技術です。