ROOKIE

もっと根本から、
世界をよくしたい。

「世界中の人がもっと幸せに暮らすためにできることはないだろうか」。これは、私が中学生のころから抱いていた想いです。元々、発展途上国に興味があり、大学も国際社会が学べる学部に進学。勉強していくうちに、現地の人の生活をもっと知りたいと考え、海外ボランティアにも参加しました。

カンボジアの村でホームステイをして、電気も通っていない暮らしを体験し、そこで感じたのが発展途上国の選択肢の少なさ。先進的な技術の導入が、必ずしも幸せにつながるとは限りません。しかし、全ての人に選択肢があり、それぞれの幸せを選択できる世界こそ、今よりもいい世界なのではないだろうか。海外ボランティアを通じてそんな実感を得ていた私は、就職活動で当社に出会い、製鉄プラントエンジニアリングという仕事を知りました。経済の重要な鍵となる鉄鋼産業や多くの雇用を生み出し、国や社会を根本的に支えることができる仕事に惹かれ、入社を決めました。

入社後は、経理室に配属。学生時代の専攻は国際学・社会学だったため、会計知識は当然ありません。先輩の下で、一から実務を学んでいきました。そうした日々の中で、当社の経理の仕事は、入社前に抱いていたイメージとは違うことに気づいていきました。

画像:もっと根本から、世界をよくしたい。

TURNING POINT

経理って、こんなに
イレギュラーなんだ。

経理の仕事は、ほとんどルーティンワーク。正直、入社前はそんなイメージを抱いていました。しかし、当社の経理は、ただ会計を正確にやっていれば良いという仕事ではありません。日本とは商習慣も法律も異なる、海外案件への対応力が求められます。

例えば、インドのプロジェクトの場合、現地の試運転などで技術者が長期滞在することもありますが、滞在がある日数を超えてしまうと個人所得税の支払義務が生じると、インドと日本間の租税条約で決められています。プロジェクト担当者とやりとりをして、このような税コストをミニマムに抑えるのも経理の仕事です。

入社したての頃は、会計知識もないうえに、海外の商習慣や法律を知っているはずもなく、何かを質問されても頭の中はハテナだらけ。すぐには答えられず、先輩に確認したところ、質問の答えとともに「ただの伝言役にならないように」という言葉をかけてもらいました。

当社の経理は、会計の知識だけで対応できることは限られており、自分以外の方に意見や知識を教えてもらいながら、仕事を進める必要があります。そんな時に言われたことをそのまま話すだけでは、私が間に入る意味はありません。イレギュラーなことが多いからこそ、「この場合は誰に聞くのがいいだろう」「どうやったら相手にわかりやすく伝わるだろう」と試行錯誤するきっかけになった言葉です。

画像:経理って、こんなにイレギュラーなんだ。

VISION

会計のルールで、
売上を守る。

プロジェクトを進める技術者に、会計の知識が必要かというと、必ずしもそうではありません。技術者にとって最優先されるべき目標は、プロジェクトを円滑に進めること。そして、売上や利益を上げること。それは会社にとっても非常に重要なことです。

しかし、いくらプロジェクトが円滑に進み、仕事を完遂することができても、会計のルールを守れずに国から税などの指摘を受け、追徴課税などが発生してしまえば、苦労して上げた売上も飛んでいってしまいます。技術者が持っていない会計知識の部分を担い、経理のプロフェッショナルとして、世界中に産業をつくりだすプロジェクトをサポートする。私はそんな経理の仕事に誇りを持っています。

私が担当している外為事務などの海外案件でのやりとりは、他の会社では経理とは別部署が設けられているケースが多いそうです。お金のことだけではなくて、幅広い領域のことに関われるのは当社の経理ならでは。輸出や税務、海外における法務の知識など、会計に付随する専門知識を身に付け、将来的には「お金のことなら、あの人に聞けば大丈夫」と社内で頼りにされる存在になっていきたいと考えています。

PERSON