次世代環境対応型高効率アーク炉「エコアークライト(ECOARC-light™)」初号機を受注

2016年11月17日

ECOARC-light

スチールプランテック株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:半澤 巌)は、このたび、中山鋼業株式会社(本社:大阪府大阪市 代表取締役社長:井手迫利文)より、次世代環境対応型高効率アーク炉「エコアークライト(ECOARC-light™)」の初号機を受注しました。
新たに導入される「エコアークライト」は、既設のアーク炉設備のほか、スクラップ投入に既設の天井クレーンや専用バケットを利用するなど、工場内既存設備を極力活用することによって、初期投資コストの抑制、工期の短縮を図りながら、一方で、国内外(実績数6基)で高い評価を頂いている環境対応型高効率アーク炉「エコアーク(ECOARC™)」と同水準の省エネ効果を実現する、最新鋭の次世代環境対応型高効率アーク炉です。
電力原単位でトン当たり100kWhの削減を目指すほか、原料のスクラップをより安価な下級屑主体に配合を切り替えることができ、原料コストの低減も見込めます。さらに「エコアーク」の特徴でもあるフラットバス溶解によるダスト発生量の低減、騒音・電源障害の低減、電源設備などの寿命延長等も期待できます。
また、これまでの「エコアーク」は交流式でしたが、今回は初めての直流アーク炉への適用となります。直流式では黒鉛電極原単位の低減や、炉底コイルによる鋼浴の電磁攪拌が可能となり、更なる電力原単位の低減が期待できます。
設備導入工事期間は、「エコアーク」の約3カ月に対して「エコアークライト」は、約1カ月半と短く、今回は、炉休期間で二度の事前工事を実施し、2018年の夏季炉休期間に本工事を行う計画で、同年9月中のホットランを予定しています。
当社は、「エコアーク」に、このたびの「エコアークライト」および直流アーク炉の実績を加えて、さらにレードル予熱酸素バーナーや排ガス分析計など、特色ある付帯機器のラインナップを揃え、今後とも、より一層の省エネルギー、環境改善や生産性向上など、顧客のニーズに最大限お応えしてまいります。
 
以上
 

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アーク炉(ECOARC™)

スチールプランテックが独自に開発した「ECOARC™」は、革新的な技術を随所に採用した環境対応型高効率アーク炉です。金属材料を溶解する際に発生する白煙や悪臭を解消する高度なスクラップ予熱技術を備えるなど、将来的な環境負荷にも対応しています。さらに、従来の電気炉よりも高い生産性を実現する溶解技術も備えています。

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