中国の学術大会で 環境対応型高効率アーク炉「ECOARC™」が紹介 納入先の本渓鋼鉄が講演

2023年4月18日

講演風景WEB

 当社は、中国の鉄鋼メーカー、本渓鋼鉄(※1)へ環境対応型高効率アーク炉「ECOARC™」を納入し、昨年10月より1号機が稼働しています。

 本機の技術面・操業実績について、2023年4月13、14日に中国の河北省で開催された「2023年全国废钢铁与电冶金学术会(2023年スクラップ・電炉冶金全国学術大会)」(※2)で、同社が講演を行いました。

 講演では、導入プロジェクトの責任者である特殊鋼事業部技術科主任の王海峰氏より、導入の決め手となった、各社電炉と比較した際の高い省エネ性能について解説をいただきました。また、立ち上げ後の各フェーズにおける操業パラメータも開示されるなど、説得力のあるプレゼンテーションが展開されました。
 参加各社からは、具体的な省エネ性能や、溶銑装入プロセスについての質問が寄せられ、中国市場初の「ECOARC™」への関心の高さがうかがえました。

 当社は「ECOARC™」シリーズを国内外に9基納入しており1基が建設中です。中国市場においては、本渓鋼鉄向けの2号機が今年度中に稼働予定となっております。
 脱炭素化への流れから、世界中で電気炉への注目が高まる中、当社は中国市場においても、更なる受注へ向けた活動を展開してまいります。

(※1)本渓鋼鉄
 1905年の設立以来、中国鉄鋼業界で長い歴史を持ち、線材、鉄筋、パイプ用鋼、各特殊鋼、熱延鋼板、冷延鋼板、亜鉛メッキ鋼板、ステンレス等60以上の製品を生産する企業です。
 2021年には同じ遼寧省に拠点を置く鞍山鋼鉄と合併し、中国2位、世界3位(2021年時点)の粗鋼生産能力をもつ鉄鋼企業となっています。

(※2)「2023年全国废钢铁与电冶金学术会(2023年スクラップ・電炉冶金全国学術大会)」
 中国最大の科学技術団体である中国金属学会のスクラップ分科会、電炉冶金分科会の他、河北金属学会、中国スクラップ応用協会が主催となり、脱炭素時代の電気炉冶金プロセスの情報共有と技術交流を促進する目的で開催したものです。
 今回は鉄鋼企業、大学、スクラップ研究開発企業、スクラップ処理企業などが参加し、4月13、14日の2日間にわたり開催され、連日200名以上が来場しました。

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