JSWスチールより真空脱ガス装置改造工事を受注 インドでのアップグレードビジネス展開を加速

2020年11月6日

SPIが入居するコルカタのオフィスビル

SPIが入居するコルカタのオフィスビル
 
 

製鉄プラントエンジニアリングメーカーのスチールプランテック株式会社<本社:神奈川県横浜市/代表取締役社長:灘 信之>のインド子会社、スチールプランテック インディア(本社:インド コルカタ<以下SPI>)は、2020年10月、JSWスチール(JSW Steel Limited 本社:インド ムンバイ)より180tの真空脱ガス装置(VD)の改造工事を受注しました。 

本工事はJSWスチールのVDを現在のドルヴィ製鉄所(マハラシュトラ州)から、ヴィジャヤナガル製鉄所(カルナタカ州)へ移設する計画に伴うものです。SPIはドルヴィ製鉄所でのVD解体工事と、ヴィジャヤナガル製鉄所での再組み立てを行い、その際にレイアウト構成や、ユーティリティー供給設備、電気制御装置などを設計、製作します。

JSWスチールへは、スチールプランテックが2014年にヴィジャヤナガル製鉄所の第2冷延工場向け連続焼鈍設備(CAL)1号機、連続溶融亜鉛メッキライン(CGL)設備および、第2製鋼工場向け溶銑予備処理設備を、2015年にはCAL2号機を納入し、SPIが2015年にCGLインライン酸洗設備、2018年には第3製鋼工場向け溶銑予備処理設備を納入しており、これまでの多数の実績とプロジェクトマネージメント力が評価されての受注となりました。

スチールプランテックは既存設備の劣化・老朽化に伴う更新に合わせ、AI・IoT、ビッグデータ、ロボティクスなどを活用して、生産性向上、省力化など付加価値を向上させる「アップグレードビジネス」を推進しております。コロナ禍から設備投資意欲が回復しつつあるインド市場においては、SPIが拠点となって本ビジネスの強化を図っていきます。

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