ROOKIE

怒涛の毎日のその先で。

実は、私は入社するまで海外旅行に行ったことすらありませんでした。初めての海外出張では、上司から「空港のチェックイン、したことあるか?」と心配され、搭乗口まで付き添ってもらったほどです。

そんな私が入社2年目で担当したのが、台湾の鉄鋼メーカーに納入した鋼板の表面処理設備に関連するプロジェクトでした。数百億円規模の巨大案件で現地にいる事務系社員は自分一人。必要な時は上司のサポートが得られるとはいえ、本当に自分にできるのだろうかという不安しかありませんでした。

当時、私はプロジェクト推進本部と呼ばれる部署に所属しており、営業ではなく、アドミ業務を行っていました。「アドミ」とはプロジェクトが円滑に進行できるよう、エンジニアたちが働きやすい環境を整える仕事です。宿舎や移動手段、事務所の手配といった総務の仕事から、現地スタッフとの契約や、保険加入、勤怠管理といった労務管理、会計・税務業務など……。その国の法律や商習慣など、覚えるべきことは山程ありました。

自分に何がやれるのか。決まったこと以外にも、できることを探し対応する、てんてこ舞いの日々。その怒涛の毎日を乗り越え、設備のホットラン(生産開始)の日を無事に迎えることができたその時は、やりきったという想いでいっぱいでした。

画像:怒涛の毎日のその先で。

TURNING POINT

グッド・ゴールキーパー。

「そんな話は、承服できない」。資料を突き返された私は、何一つ成果を得られないまま帰国することとなりました。営業に配属となって1年目、初めての単独での価格交渉でした。もともと、タフな交渉になることはわかっていました。一度は価格の合意をしていた部品の多くが為替の急激な影響を受け大幅にコストアップしてしまったのです。

私たちとしては、できる限りの値下げはしています。あとは、お客様に状況を説明し、値上げを納得していただくしかない。しかし、このまま交渉がまとまらず決裂してしまえば、何億円もの注文が消えるだけでなく、数百億円する製鉄所の中核設備の稼働にも影響が出るかもしれません。

どうすれば納得していただけるのか。いくつもの説明資料を作成し、上司とも話し合いを重ねました。どんなに値下げを要求されても引くわけにはいきません。私が示さなくてはならなかったのは、本気度でした。私は何度も何度も現地に赴き、直接説明することで少しずつ信頼を積み上げていきました。

ようやく交渉がまとまり、契約書にサインをいただいた際、お客様は笑いながら「Good Goalkeeper」と声をかけてくださいました。その冗談に笑いながら、自分の姿勢や仕事にかけてきた想いが相手に伝わったのだと思い、胸をなでおろしたのを覚えています。

画像:グッド・ゴールキーパー。

VISION

私たちは、みんな
同じ船に乗っている。

プロジェクトにおいて、社内外でよく言われる言葉があります。”In the same boat” 同じ船に乗っている=運命共同体という意味です。プラントビジネスには本当に多くの人が関わっています。顧客、土木・建設会社、多くのメーカーに協力会社、そして私たちスチールプランテック。普段は別々に働く各社・各部署のメンバーが一緒に仕事をするわけです。

所属や立場も異なれば、意見や考え方、カルチャーも違います。それぞれが自分のことだけを考えていたら、船(プロジェクト)は進むどころか壊れてしまう可能性もあります。だからこそ、プロジェクトが進行する際には、誰もが同じプロジェクトの成功という「目的地」を目指して協力し、Win-Winの関係を築いていくことが重要なのです。

多くの人が関わる“製鉄プラント建設”という大プロジェクトだからこそ、プロジェクトメンバー一人ひとりの想いに応えたい。そして何より、プロジェクト完工時にお客様に「スチールプランテックに注文して良かった。また一緒に仕事がしたい」と感じて欲しい。そのために、営業という立場から、プロジェクトに関わる全ての人の想いをつないで、当社の設備と人を売り込む試行錯誤を重ねていかなくてはいけないと考えています。

WORKS

画像:電磁鋼板ライン(ACL)プロジェクト(インド)
電磁鋼板ライン(ACL)プロジェクト(インド)

モーターのコア部品となる電磁鋼板を生産するACLの営業を担当しました。

画像:冷延工場拡張プロジェクト(バングラデシュ)
冷延工場拡張プロジェクト(バングラデシュ)

0.09mm厚の鋼板を生産する冷間圧延機をはじめ、冷延工場の各種設備の営業を担当しました。

PERSON