NEDO 省エネ実証事業 タイ・UMC Metals 社向け「環境対応型高効率アーク炉」完工 実証運転開始

2013年2月8日

UMC完工600

スチールプランテック株式会社は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から委託を受けていた省エネ実証事業 タイ・UMC Metals 社向け「環境対応型高効率アーク炉(ECOARC™)」を完工し、実証運転に入りました。

設備完成に伴い、2 月6 日、現地で竣工式が開催されました。タイ王国側からタイ工業省副大臣 Mr. Piyawat Niyomrerks 、工業省工業振興局長 Mr. SophonPholprasit、タイ鉄鋼協会関係者を始めとして、UMC Metals 社よりJoe Ein 副社長他が参加されました。日本側からはNEDO 植田理事と当社社長の藤原義之他が参列しました。

同日、昨年11 月末のホットラン以降、現在に至るまでの成果を報告するセミナーも開催され、闊達な質疑が行われました。セミナーにはタイ国内の主要な製鉄会社からの関係者も参加され、ホットラン後2 ヶ月という短期間で、従来の電気炉との比較で約30%の省エネ効果とCO2 削減を達成したECOARC™ のパフォーマンス及びUMC Metals 社と当社の高い技術力に対して、セミナー参加者から拍手が贈られました。

タイ王国と日本の両政府のサポートを得て、省エネ実証事業という形で環境対応型高効率アーク炉(ECOARC™)を成功裡に立ち上げたことで、今後、タイ王国内並びに東南アジア諸国でこの技術が普及し、各国における省エネ化推進に貢献することを願っています。そして、このプロジェクトを通じて築き上げたUMC Metals のスタッフと私達の素晴らしい関係がその橋渡しとなり、当社のミッションでもある「世界の鉄鋼業並びに地域社会の発展と地球環境の保全に貢献する」ことに今後とも努めて参ります。

関連製品

環境対応型高効率
アーク炉(ECOARC™)

スチールプランテックが独自に開発した「ECOARC™」は、革新的な技術を随所に採用した環境対応型高効率アーク炉です。金属材料を溶解する際に発生する白煙や悪臭を解消する高度なスクラップ予熱技術を備えるなど、将来的な環境負荷にも対応しています。さらに、従来の電気炉よりも高い生産性を実現する溶解技術も備えています。

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