トピー工業(株)豊橋製造所殿向け 電気炉・連続鋳造設備同時受注

2012年9月21日

スチールプランテック株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表者:藤原義之)は、トピー工業株式会社殿(本社:東京都品川区、以下「トピー工業」)から同社豊橋製造所に新しく建設する製鋼工場用の主要設備である電気炉及び連続鋳造設備を同時受注しました。

トピー工業は稼動から30年以上を経過し、老朽化が進んでいた豊橋製造所の既存製鋼設備の新鋭化に合わせて、今まで一部外部調達していた鉄源の完全自給化を目的とした製鋼設備の増強計画を進めてきました。同計画においてはコスト競争力を高め、将来的な電力料金の上昇にも対応する省エネルギー型でかつ夜間操業特化を可能とする生産性の高い設備が求められ、当社の環境対応型高効率アーク炉(ECOARC™)の技術優位性を認められました。

ECOARC™とはシャフトと呼ばれるスクラップ予熱装置部分と炉本体とを直結し、最大限の予熱効率を実現する最新型の電気炉です。世界最高レベルの電力原単位が実現可能な高効率電気炉であるとともに、電極原単位も大幅に低減できます。また、環境面ではダイオキシン対策はもちろんのこと、ECOARC™の特徴であるフラットバス溶解によりダスト発生量の低減、騒音レベルの低減、電源への障害低減など既存炉と比較して多くの優位性を有しています。

今回のECOARC™は国内外合わせて6基目の受注となるとともに、これまでの最大容積140t炉を一気に40%以上スケールアップした200tの容積を持つ大型炉であり、これにより、70t~200tまでの様々なサイズの電気炉にECOARC™が対応可能であることが証明されました。

また、ECOARC™導入により、これまでトピー工業の操業技術により低く抑えられてきた電力原単位を更に15%低減することが可能となるとともに、生産性についても60%向上が可能となります。これにより、夜間電力帯のみでの操業が可能となることから、トピー工業のコスト競争力強化に大きく寄与します。

連続鋳造設備に関しては鉄源の完全自給化を可能にするべく、形鋼用ブルームに加えてこれまで全量外部調達していた棒鋼用ビレットを、同一の設備で生産性を低下させることなく鋳造可能とするために、ツインキャスト方式を採用しました。

また、今回の連続鋳造設備にはモールドオンライン幅替、ビレット、ブルームそれぞれに適したタンデッシュ流量制御、高速モールド、電油式オシレーション装置など鋳片品質確保や生産性向上に寄与できる技術を多く取り入れています。

このECOARC™および連続鋳造機の一括受注を機にコスト競争力強化や生産性向上などの顧客のニーズにお応えする設備更新工事の拡販を図っていくと共に、これまでの実績を通じて得た知見を生かし、トピー工業と共に本計画を成功裡に完遂すべく貢献していきます。

【本件に関するお問い合わせ先】

スチールプランテック株式会社 総務人事室
Tel. 045-440-5903  Fax. 045-440-5841

 

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