中国金属学会と「ECOARC™普及促進協定書」を締結

2017年12月18日

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調印式の様子
握手する 中国金属学会・王秘書長(右)と 灘社長(左)
 
 
スチールプランテック株式会社(代表取締役社長:灘 信之)は、中国金属学会との間で、当社の環境対応型高効率アーク炉「ECOARC™」の普及、拡販のための協力を行うことで合意し、このほど、中国・北京にて、同学会と「ECOARC™ 生態電弧炉普及促進協定書」を締結しましたので、お知らせします。
現在、中国の鉄鋼業界は総生産量の削減や小規模で効率の低い旧設備の淘汰、及び環境対策の必要性などから構造改革の過程にあり、また電力供給の充実やスクラップ流通量の増加を契機に、2020年までに電炉鋼比率は総生産量の15%(約1億トン)に増加することが予想されます。こうした中、よりクリーン・グリーン(環境に優しくCO2排出量が少ない)で、エネルギー効率が高いアーク炉の需要が高まっています。
当社もこのような中国の業界動向に対応し、環境負荷を大幅に抑え生産コストについても大きな優位性を持つ「ECOARC™」の中国市場における普及推進策の一つとして、中国金属学会との業務協力を行うことにしたものです。
中国金属学会は中国鉄鋼業界における各製鉄プロセスの発展と先進技術の普及を推進する政府公認の学会であり、個人会員90,000名、法人会員約170社を有する、鉄鋼業界において強い影響力を持つ中国最大の科学技術団体です。
同学会では、「ECOARC™」を『ECOARC™ 生態電弧炉』(生態とはエコロジカルの意味)と命名、当社は学会と共にその普及を推進してまいります。更に、中国の「中国製造2025」「インターネット・プラス」戦略に呼応して、情報技術を用いたインテリジェントな生産に向けた開発も進めてまいります。
協定書の調印式では、鋼鉄研究総院の殷瑞鈺・院士に祝辞を頂き、中国金属学会の王新江・秘書長に講演を頂きました。また同学会からは趙沛・常務副理事長、王天義・専門家委員会主任委員、李文秀・同副主任委員ら各位に参加頂き、中国各地から大学関係、鉄鋼メーカー約10社や関連設備メーカーも加わり、計50数名による盛況な式典は、中国電気炉業界の当社設備や技術力に対する強い関心と期待が感じられました。
当社は、灘社長による挨拶をはじめ、「ECOARC™」に関する設備技術、操業実績のほか、そのエコロジカルな優位性などについてプレゼンテーションを行いました。また、調印式後に開かれた鉄鋼メーカー各社への説明会では、環境負荷に対応しながら、電力や黒鉛電極の使用量を大幅に低減する「ECOARC™」の様々な先進技術にたいへん高い関心を頂きました。
当社はこれまで国内外に計6基の「ECOARC™」設備を納入し、更に1基を建設中です。今後もこうした独自技術製品の供給や先進技術の開発を通じて顧客や社会のニーズに応えるとともに、世界の鉄鋼業や地域社会の発展、地球環境の保全に貢献してまいります。
以上
 

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アーク炉(ECOARC™)

スチールプランテックが独自に開発した「ECOARC™」は、革新的な技術を随所に採用した環境対応型高効率アーク炉です。金属材料を溶解する際に発生する白煙や悪臭を解消する高度なスクラップ予熱技術を備えるなど、将来的な環境負荷にも対応しています。さらに、従来の電気炉よりも高い生産性を実現する溶解技術も備えています。

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