「第二回中国電炉製鋼科学発展フォーラム」(北京)でECOARC™をPR

2019年6月19日

第二回中国電炉製鋼科学発展フォーラム

 スチールプランテック株式会社(本社:神奈川県横浜市/代表取締役社長:灘 信之)は、2019年5月24、25日、当社と業務協定関係にある中国金属学会が中国・北京で主催した「中国電炉製鋼科学発展フォーラム」において、環境対応型高効率アーク炉「ECOARC™」の技術発表、プレゼンテーションを行いました。

  同フォーラムの前半では国家発展改革委員会、工業情報化部の幹部による発表に続いて、鋼鉄研究総院の殷瑞鈺・院士によるスピーチも行われ、高炉プロセスから電炉プロセスへのスムーズな移行、置換を進め、電炉鋼比率を高めるとともに、「いかに秩序をもって電炉投資を進めていくか」という議論がなされました。会場には中国各地から鉄鋼メーカーや、当社を含む海外の電気炉メーカーなど500人以上が出席し、中国鉄鋼業界の構造改革過程における電炉製鋼への注目の高さがうかがえました。

  当社は、「ECOARC™」に関する設備技術、操業実績のほか、エコロジカル、エコノミカルな優位性についてプレゼンテーションを行い、環境負荷に対応しながら高効率のスクラップ予熱技術等により、電力や黒鉛電極の使用量を大幅に低減する先進技術は、参加者からの大きな関心を得ることができました。また、日本で廃棄物処理に電気炉が利用されている事例を紹介し、鉄鋼メーカーと地域社会が共存するための「都市型製鉄設備」という概念も提案しました。

  「ECOARC™」はこれまで国内外に計7基を納入しており、中国市場においても本渓鋼鉄向け1、2号機が2020年に稼働予定です。今後もこうした独自技術製品の供給や先進技術の開発を通じて顧客や社会のニーズに応えるとともに、世界の鉄鋼業や地域社会の発展、地球環境の保全に貢献してまいります。

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電気炉製鋼設備は、スチールプランテックがJFEエンジニアリング(旧NKK)より継承した、主力商品の1つです。
製鉄メーカすなわちユーザとしての豊富な経験と、1968年より続く電気炉製鋼工場の設計・エンジニアリングの経験より培われた技術力が、電気炉及びその付帯設備のみならず広範に及ぶ冶金・操業技術の提供までも可能としています。

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スチールプランテックが独自に開発した「ECOARC™」は、革新的な技術を随所に採用した環境対応型高効率アーク炉です。金属材料を溶解する際に発生する白煙や悪臭を解消する高度なスクラップ予熱技術を備えるなど、将来的な環境負荷にも対応しています。さらに、従来の電気炉よりも高い生産性を実現する溶解技術も備えています。

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