愛知製鋼知多工場向け ステンレス鋼用電気炉更新工事を完工

2023年5月30日

更新電気炉3D図WEB

 製鉄プラントエンジニアリングメーカーのスチールプランテック株式会社<本社:神奈川県横浜市/代表取締役社長:若原 啓司>は、愛知製鋼 知多工場向けのステンレス鋼用電気炉更新工事を完工しました。同設備は順調に稼働を続けています。

 本工事は、老朽化した炉殻等の機械設備の改造・更新を行うとともに、付帯する制御システムの最新鋭化を実施しました。

 機械設備については、可能な限り炉径を拡大し、炉蓋大型化及び関連パーツの改造を行いました。更に、電極昇降装置や傾動部の部分更新、炉周り配管やデッキの入れ替えなど、改造・更新範囲は多岐にわたりました。 
 既設設備は稼働から年月が経ち図面情報等が不足していたため、本工事に先立って計測された3次元点群データをフル活用しました。全面的に3D CADによる高精度な設計が実現したことで、スムーズな納入で完工を迎えることができました。

 制御面は、DX化に向け操業データの蓄積と解析が可能なシステム(IoT基盤)を構築し、操作機能もモニターに集約(HMI化)させています。
 また、自動制御機能、AUTO-ARC(自動運転装置)を導入しました。最適な電力の投入で効率化を図る、当社開発のスマートホットスポット制御を適用することで、電力原単位が改善され、カーボンニュートラルにも貢献しております。

 当社は、環境対応型高効率アーク炉「ECOARC™」シリーズをはじめ、豊富な電気炉設備に関する知見を有しております。この知見に最新のテクノロジーを融合させることで、お客さまのニーズに応え、より地球に、環境にやさしい電気炉を提供していく所存です。

刷新電気炉WEB

関連製品

製鋼設備コンピュータ
システム

製鋼工場において、安定した操業成績を得るためには、自動運転装置が不可欠です。スチールプランテックではこの要求に応えるために、低価格で信頼性の高いコンピュータシステムとして、電気炉用にAUTO-ARC、LF用にAUTO-LFを提供しています。
AUTO-ARC、AUTO-LFとも自動電力投入制御のみならず、設備の監視・制御、データ収集、操業誌、日報、月報作成などの管理機能、および収集された実績データの統計解析機能など、お客様の操業の改善・標準化のためのさまざまな機能を提供いたします。

電気炉

電気炉製鋼設備は、スチールプランテックがJFEエンジニアリング(旧NKK)より継承した、主力商品の1つです。
製鉄メーカすなわちユーザとしての豊富な経験と、1968年より続く電気炉製鋼工場の設計・エンジニアリングの経験より培われた技術力が、電気炉及びその付帯設備のみならず広範に及ぶ冶金・操業技術の提供までも可能としています。

関連するニュース

ニュース一覧へ