世界初 超高張力鋼板用テンションレベラーの操業開始について

2015年3月11日

製作会社での組立風景
スチールプランテック株式会社(代表取締役社長:山岸 一也)では、アルセロールミッタル社リエージェ工場(ベルギー)に、世界初となる超高張力鋼板用のテンションレベラーを納入、このたび同設備の商業運転が開始されましたので、お知らせいたします。
自動車業界ではCO2排出削減・燃費向上のため車体の軽量化を推進しており、アルセロールミッタル社においても軽量化に大きく寄与する自動車用超高張力鋼板の技術開発を進めておりましたが、鋼鈑の強度を上げるに従って平坦度が悪化するという問題の克服が課題となり、抜本的な対策を模索しておりました。
当社では、こうした課題の解決を高性能テンションレベラーの利用により実現することを提案、当社の持つ豊富な経験とノウハウを投入し開発を進めてまいりました。そして、冷延鋼板では世界最大の張力980kN(100tonf)を実現することで、求められる矯正性能の達成に目途をつけ、アルセロールミッタル社より同設備を受注するに至りました。
同設備は昨年建設工事を終了してこの度商業運転を開始、これまで困難であった超高張力鋼板の矯正に期待通りの性能を発揮し、お客様からもその性能を高く評価されております。
当社では、本設備に代表される高度な矯正能力と豊富な実績をもとに、レベラー分野での世界展開を加速、高級鋼鈑を生産する世界の製鉄各社へ積極的な営業活動を展開していく所存です。

以 上

関連製品

テンションレベラ

熱延鋼板、冷延鋼板、ステンレス鋼板、アルミ板、銅板、特殊材料板などの材料を矯正して平坦度を向上させ、最終製品として仕上げる装置です。矯正対象材の範囲は、板厚が0.05mm〜8.0mm、板幅が300mm〜2300mm、降伏強度が50MPa〜1500MPaです。1970年から独自の試験装置によって各種材料のテストが実施され、理論構築と実機の納入が繰り返されてきたテンションレベラ。製品を現在までに全世界に194台も納入したスチールプランテックは、テンションレベラのトップメーカーです。

関連するニュース

ニュース一覧へ