韓国・現代製鉄 唐津製鉄所向けホットスキンパスミルライン、第4世代厚板コールドレベラ納入

2016年6月14日

SCPL

スチールプランテック株式会社(代表取締役社長:半澤巌)は、韓国・現代製鉄(Hyundai Steel Company:本社・ソウル)唐津製鉄所にNo.5 ホットスキンパスミルライン及び第4世代厚板コールドレベラを納入いたしましたので、お知らせします。
スキンパスミルラインにつきましては、現代自動車を親会社とする現代製鉄から、降伏応力800-1200MPaの自動車用超高張力鋼板の矯正という高いレベルでの要請に対応すべく、ハイテン材及び超ハイテン材専用として圧延荷重 1700Tonのスキンパスミルと最大級の張力を有するテンションレベラの組合せたラインを当社が提案、採用に至りました。当社スキンパスミルは自動車用超高張力鋼鈑に対する高度な技術ニーズに対応するため差別化を実現し、その優れた平坦度において、韓国内をはじめアジア各国の需要家及び各製鉄会社から大きな注目を集めております。
コールドレベラにつきましては、当社のオンリーワン技術である「ダイナミッククラウン式第4世代レベラ」が採用され、更に今回初めて使用した新規技術の導入により60-80mmの極厚材の矯正も可能といたしました。これにより、従来はプレスで矯正していた極厚材の領域まで当社厚板レベラで矯正が可能となり、平坦度の向上、生産効率の向上及び残留応力を最小化するという内部品質面の向上も達成しました。第4世代の厚板レベラは、現在18台の実績を持ち、すでに日本を含む東アジアや欧州、北米、南米、インドの主な製鉄会社に多く納入され、世界中で、厚板最終品質の向上に貢献しています。
現代製鉄は、唐津の高炉一貫製鉄所の完工を経て、現在は主力製品の高付加価値化を狙うフェーズへと移行しています。当社は、こうした顧客のニーズに当社固有の技術により貢献し、両社にとってWin-Winの関係を構築することで、現代製鉄との信頼関係をより一層深めるとともに、レベラ分野での世界的トップメーカーとして、引き続き国内・海外市場への拡販を強力に推進する所存です。
 
以上
 
HSPM
 

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厚板レベラ

スチールプランテックが1998年に開発したSuPerLeveler™は、厚板工場で生産される鋼板(6-50mm厚)の平坦度を向上させる設備です。矯正中にレベラ(水平精度を高める下地調整材)に発生するたわみを、剛性無限大制御によって完全に補正します。これによって、従来のレベラでは安定しなかった、TMCP鋼板、焼き入れ鋼板といった矯正反力を必要とする鋼板の矯正が可能になります。

テンパーミル/
スキンパスミル

熱延鋼板、冷延鋼板、ステンレス鋼板、アルミ板の最終製品を完成させるために、それらの材料をスキンパス圧延によって機械的性質や表面性状を改善し、平坦度を向上させる装置です。スチールプランテックは1965年に独自の試験装置によるテストを行った後、理論構築と実機の納入を繰り返してきました。その結果、現在までに全世界へ63台のスキンパスミルを納入しています。

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